心は壊れるようにできてない。
壊れたのは世界の音量バランス。
SNSは24時間鳴ってる。
誰かの成功、誰かの悲しみ、怒り、共感、炎上。
音の粒が多すぎて、
もう「どれが自分の声かわからない」状態。
心のチャンネルを合わせようとしても、
周波数の隙間にノイズが入り込む。
それを無気力とか病みって呼んでるだけ。
疲れたんじゃなくて、
感受性がフル稼働してオーバーヒートしてる。
脳が「これ以上は処理できません」って一時停止してる。
静かに感じなくなった瞬間も、
実はまだ全力で感じようとしてる。
街も画面も同じ。
みんなの声が近すぎて心が音割れしてる。
優しい言葉も刺さる。
悲しいニュースが笑いに変換される。
世界が過剰なハイレゾになって、
生身の人が対応しきれてない。
だから少し無感情になってもいい。
それは防衛反応。
感情が壊れたんじゃなく、
外のノイズを遮断して再調整してる。
「感じない」って思う時ほど、
実はまだ世界を諦めきれてない証拠。
本当に壊れた人はもう違和感すら持てない。
心は壊れない。
世界のノイズが増えただけ。
あなたの静けさはまだ希望の音を拾ってる。
心理学的補足
脳科学で言えばこれは感情調節機能の防衛的シャットダウン。
扁桃体(感情中枢)が過負荷を検知すると、
前頭前皮質が活動を抑制して感情の出力を止める。
つまり、「感じない」状態は壊れた証拠じゃなく、
生き延びようとする回路の正常作動。
共感疲労、情報疲労、感情伝染——
これらが日常的に発生する現代では、
むしろ感じすぎて麻痺するほうが自然反応。
heart-vs-noise
心は壊れていない。壊れたのは世界の音量。
感じすぎて止まるのは異常じゃなく防衛。
静けさの中にも生きてる音が残っている。











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