優しさと崩壊の境界で鳴る恋のノイズ──駅の外気だけが救ってくれたヒートシーターの夜に思い出したこと

恋って静かに崩れそうな瞬間のほうが どうしてこんなに音がする？

優しくされると軋んで 離れようとすると逆に惹かれて 期待すると苦しいのに 期待しないともっと苦しい

その全部の境界線で鳴ってるのが 恋のノイズ

熱すぎて逃げられないのに立つと不審者みたいになる現象

今日電車に乗ってたまたま空いてる席に座ったら、 ヒートシーターが異常なレベルで暑かった

「これ立ったほうが命が助かるのでは？」 と本気で思うくらいの熱気

でも立ったら立ったで 挙動不審みたいに見えるよな？と自意識過剰発動
だから黙って耐えるしかない

この状況恋とめっちゃ似てる

駅に流れ込む外気だけが救ってくれる一瞬の正気

ヒートシーターの狂気の熱に焼かれながら ただ呼吸だけを続けていたとき

駅に停車して ドアの隙間から冷たい外気がスッと入ってきた

その瞬間だけ世界がちゃんと戻った

「あ、生き返った」っていうシンプルな感覚

この外気に救われる瞬間って、 なんか恋にもある

恋にも温度がちょうどいい瞬間しか生きられない

恋って温度が高すぎても壊れるし 冷えすぎても離れていく

その狭い境界線でだけ 微細なノイズが鳴り続ける

• 言えば壊れそうな本音
• 沈黙のほうが安全に見える距離
• 名前のつかない好意の揺れ

そういうもの全部が重なって 心の奥でじわじわ響く音になる

まるでヒートシーターの熱気みたいに 逃げたいのに逃げられない温度で

恋のノイズはわずかな救いで構成されている

恋のいちばん大事な瞬間って もしかしたら大きな出来事じゃなくて こういう小さな外気みたいな救いなのかもしれない

・好きと言われたわけじゃないけど嬉しかった一言
・理由はないけど安心した沈黙
・たまたま目が合って呼吸が整った瞬間

そんな一瞬一瞬が 熱すぎる感情をそっと冷まして 壊れない温度に戻してくれる

結論：あのヒートシーターの夜で恋のことを少し理解した

ヒートシーターは半袖＆ショートパンツでいける程度には暑かったけど あの外気だけ許される温度の体験で分かったことがある

恋が続くのって 情熱でも安心感でもなくて その中間の「かろうじて耐えられる温度」

そしてその温度でしか 恋のノイズは鳴らない

崩れそうで崩れない 離れそうで離れない 熱すぎて逃げたいけど 冷たすぎると寂しくなる

あのヒートシーターは最悪と言いたかったけど これだけは確かに教えてくれた

恋の温度は外気みたいにたまにだけ訪れる救いでちょうどいい